歯ブラシの歴史

口腔正常の歴史は日本においては自然に発生していたが、中国或いは西洋との文化交流があった事によってさらに発展したと言えます。少なくとも江戸時代には、口腔清掃が生活習慣の一部として庶民にまで広がったとされています。しかもその清掃用具にかなり関心があつまり、粋なものとして取り扱われた時期もあった事がうかがえます。更に遡って古代においては、世界のどの地域にも現在の歯ブラシの形態を有するものは発見されていません。しかし、色々な用具を用いて植物残滓を取り除いたり、歯を磨いたり、あるいは口内の清涼感を得ていたようです。メソポタミア文明の遺跡からはB.C.3000年ごろのものと思われる黄金の小楊枝が発見されており、これが世界最古のものと考えられています。